想像マネジメントのすゝめ

中間管理職、店長の為のマネジメント手法を紹介。 店舗運営ノウハウも紹介していきます。

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今回は、よく仕事で耳にする。「モチベーション」について記載していきたいと思います。

部下からよく話に聞く話し言葉としては、

「モチベーションが上がらない。」

ですよね?

個人的な話ですが、私は、「モチベーション」という言葉がものすごく嫌いでした。
そもそも、会社員である以上、仕事の実行度やクオリティーを「モチベーション」という一言だけをいいわけにしていいはずがない。というのが、本音です。

ただ、モチベーションという言葉が、職場に存在する以上、向き合わなくてはいけないということと、モチベーションが全ての問題であれば、モチベーションを上げる手法を考えなくてはいけません。

ということで、今回からは、「モチベーションアップ手法」という内容のもと掲載していきます。

モチベーションの正体

モチベーションとは、辞書を引くと下記のような意味のようです。

①→動機付(どうきづ)
②物事を行うための,動機や意欲になるもの。刺激。熱意。 〔消費者の購買動機や,スポーツ選手の意欲などに用いられることが多い〕

引用:三省堂 大辞林

ビジネスの中では、「モチベーション」=「やる気」と認識がある方も多くいると思います。

脳科学によると、「やる気」は、そもそも、「行わなくても死なない」ことをするときに求められるもののようです。

例えば、森で熊に遭遇したら、どんなにやる気のない人間でも全力で逃げるもしくは、生きるための方法を死ぬ気で考えることだと思います。

仕事の場合は、どうでしょうか?

もちろん、極論を言うと、「仕事に一生懸命になれない。」→「仕事を辞めたい。」→「仕事を失う。」→「稼ぎ口がなくなる。」→「食べれなくなる。」→「死んでしまう。」と言うことになりますが、

現在の日本では、嫌な仕事を辞めても、転職して再就職できると誰もが思っていることであるので、「仕事のやる気」→「死ぬ。」までの意識にはなりません。

「モチベーション(やる気)」というのは、自分の気持ち(心の持ち方)ということですが、脳科学的には、心というのは、重視せず、外部の刺激に対する脳の「反射」ということになるようです。

ちょっと難しい記載でしたが、
つまり、モチベーションの正体は、最初から存在するものではなく、何かきっかけがあって発生するものということになります。

多くの人が、

「モチベーションが存在するから行動に移せる。」

と思いがちですが、実はこの逆で、

「何かの外部で起きる事象によって、モチベーションが発生する。」

ということですね。

とすれば、意図的に外部から刺激すれば、人のモチベーションを発生させることができるはずです。

次回以降、この方法について、記載していきたいと思います。








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前回までは、場づくりを3回に渡って記載してきましたが、今回は、リーダーシップの最終回です。

場づくりができた後に、リーダーは何を行わなければならないかを記載していきます。

リーダーの結果

メンバー個々との関係が築け、チーム全員でのまとまりが出来たら、最終的にリーダーに求められるのは、リーダーとしての結果です。

では、リーダーとしての結果とは何なのか、考えていきたいと思います。

リーダーで有りがちな失敗例

部下は、リーダーに何を求めるのでしょうか?

部下は、「部下の要望を実現してもらう。」ということを期待しています。

もちろん、場づくりの(2)でも記載したように組織である以上、出来ないことは出来ないで仕方がないことです。

ここで、リーダーで有りがちな失敗ですが、出来ないことやその理由を伝えずにそのままにしておくことがあります。
自身も、自分で納得して部下に結果を伝えていない場合があったりします。

そうすると、部下は、「話を聞いてくれるけど、動いてくれない。」と、結局結果を出してくれないリーダーと認識してしまいます。

リーダーとしての結果とは?

「出来ない。」ということを素直に認め、理由も含めて部下にフィードバックするということも1つの結果です。

「部下の要望について、動いたが出来なかった。」という事実を部下に伝えることが重要です。

もちろん、何度も何度も「出来なかった。」の繰り返しでは、完全に自分の能力不足ですので、部下の要望を実現する努力をし続けてください。

10個の要望のうち1つでいいので実現し、「実現できたことを部下に伝える。」ことで、残りの9個の要望について、部下に期待が生まれ、より部下も知恵を出してくれます。

これを繰り返すことで、自分のリーダーシップが発揮され、チームの指揮が上がります。

何事も、誠実にあったことを部下に伝えることが、組織力向上の秘訣です。






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今回は、場作りの最終回です。前々回の「(1)部下の話を聴く体質を作る。」と前回の「(2)部下とフェアな関係を築く。」は、1対1の繋がりを中心的に記載してきましたが、今回は、組織、チームでの場作りについて、記載していきます。

(3)チームメンバー個々との橋渡しを行う。

まず、チーム力を上げるためには、今まで記載してきた内容を部下全員ブレなく、行うことが重要です。1人対して、スタンスを変えると、それが飛び火してチームの一貫性がかけたりします。

もちろん、ビジネスの現場では、その場その場の状況で、厳しく指摘したり、褒めたりと個々はなすことは異なりますが、前回でも話したとおり、フェアな関係が築ければ分かってくれるはずです。

チームメンバー全員と個々の関係が築けてきたら、次は、

「それぞれ話した内容をメンバー全員と共有し、メンバー同士の関係性を強化する。」

ことを行っていきます。

より良い場作りをするには、メンバー同士で意見交換をできる場を作ることが重要です。

リーダーで有りがちな失敗

メンバー個人と前向きな仕事の話ができたら、仕事のレベルが上がり、部下も成長していくのですが、話した内容や成功事例、他のメンバーが悩んでいることを共有せずに、チームを運営していった場合、

「メンバー個人のみの満足になり、他のメンバーの行いに興味を示さなくなります。」

こうなると、他のメンバーの良いところを知ることがなく、自分の仕事の改善点も入ってこなくなります。

チームメンバー個々との橋渡しとは?

橋渡しといっても、いったい何をするのかということですが、
  • 他のメンバーの成功事例を伝える。
  • 他のメンバーの失敗事例を伝える。
  • 他のメンバーが悩んでいることを伝える。 
これをまず行ってください。
他のメンバーの事例を伝えることによって、他のメンバーに興味を持ちます

興味を持ったら、他のメンバーを助けて欲しいことを伝えます


これを行うか、行わないかでチーム力の成長に差がでます。
他のメンバーの手助けを自ら行ってくれる環境を作ると、横のつながりが強化され、チームメンバー個々で課題の解決を自ら行ってくれるようになります。

橋渡しができたら何が良いのか?

今回のテーマでもある場作りでは、
助け合うチームになり、メンバーが色々な人に相談できる環境になり、仕事を前向きに進めやすくなります。

それが、結果的に「仕事の課題解決のスピードが上がります。」

今回で、場作りという内容は、終了です。

最後は、次回、リーダーが求められる結果という内容で記載していきたいと思います。





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2.部下とフェアな関係性を築く。

前回で、チームに「部下の話を聴く体質」ができたら、次に行うことは、意見を出し合うことについて、部下とフェアな関係性を築く必要があります。

通常、組織が大きくなればなるほど、部下の話は、会社の方針やルール、仕組みに対する不満や愚痴が多く発生してきます。

ここで必要なことが、

改善に向けて意見を出し合うこと。

です。

ただただ、部下の話を聴くだけでは、これ以上の良い環境作りができないですし、仕事における課題点も一向に解決に向かいません。

リーダーで有りがちな失敗

「部下の話を聴くだけ聴いて、全てを否定する。」

これが、最も失敗するパターンの一つです。

もちろん、組織、チームで動いている以上、できる、できないは発生してしまいます。

リーダーは、組織の仕組みや他のチームとの実情等、多くのことを知っているゆえに、できないという結論で話すのですが、部下は、そんな実情は知りません。

ここで、考えなくてはいけないのが、

「部下の要望は、実現すればチームや会社、お客様に対してメリットが大きいことなのか?」

ということについて、チームや会社の内情は関係なく、はっきりさせる必要があります。

もし、この考え方で進めた方が良い内容であれば、きちんと部下の要望については、「取り組むべきだ。」という回答をしてください。

これを示さないと部下は、自分で考えていることが正しいことなのか、間違っているかの判断が分からず、悩み、負の連鎖がはじまってしまいます。

部下とフェアな関係性の築き方


とはいえ、色々な制限がある組織の中ですぐにできないのもまた現実ですので、部下には、

「部下の要望を実現するために、変えなくてはならない環境をそのまま伝える。」

ことをしてください。


部下の要望が組織にとってすべきことで、制限の都合上できないということは、そのリーダーにそれを実現する能力がないということです。

まずは、この事実について話し、時には「力不足で申し訳ない。」と、謝ることも必要です。

ここまでを話せば部下も納得がいきますし、それを踏まえたうえで、自分では思いつかなかったアイデアが生まれることもあります。


物事の改善策を出すのに、 上司、部下というのは、関係がないので、フェアな関係を築き、本質の改善について共に考えられる関係を築くことが、働きやすい職場作りの一つです。






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前回は、リーダーの意識の持ち方(マインドセット)について記載しましたが、今回は、リーダーが部下に対して働きやすい職場を作るという内容を記載していきたいと思います。

働きやすい職場を作るために下記の2つが必要です。

  1. 部下の話を聴く体質を作る。
  2. 部下とフェアな関係性を築く。 
  3. チームメンバー個々との橋渡しを行う。

自分がリーダーとなった場合、チームとして個々が最大限に活躍できる環境をつくり、1人×1人の力が、3倍、4倍になることが必要です。

1.部下の話を聞く体質を作る。

まず、リーダーは、部下の話を聞くという体質を作る必要があります。
決定するのは、リーダーの役目なので、部下の話を全て受け入れろというものではなく、ごく小さな事柄であっても、まずは耳を傾けることが必要です。

リーダーで有りがちな失敗

集団で動くには、ルールが必要です。
これは、国に法律があり、学校に学則があるようにどんな組織にでもルールはありますよね?
組織にとってもルールは必要です。

ただ、それを「●●やっておくのが、決まりだからやって。」というように、相手の話を聴かずに、頭ごなしにやらせることは、失敗の元です。

部下が発言するときは、何かが疑問であったり、分からない場合が多いです。

まずは、相手の話を遮らずに、最後まで聞くことが必要です。

部下の話を聴くとどうなるか?

部下の話を誠意をもって聴き、その内容について自分でも真剣に考え、部下と2人で結論を出すことが、仕事を円滑に進める方法です。

部下の話を真剣に聞くと相手は、
  • 頭の中が整理されてスッキリする。
  • 不安や緊張、怒りなどが取り除かれ、安心する。
  • 「共感してもらえた」と、警戒心がとれる。
と、話しやすい環境ができます。

まずは、誠心誠意、部下の話を聴くことを行い、話せば解決できる場作りをしましょう。

次回は、「2.部下とフェアな関係性を築く。」について、お話していきます。



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